bab966f1.jpg

今住んでいる地元の図書館には、ありがたいことにラノベが置いてあるので、棚をみていたら、なれる!SEのシリーズが置いてありましたので、借りて読みました。

なれる!SEは丁度私が新卒で就職活動をしていた時に読みはじめた作品で、とても辛い日々ではありましたが、身につまされながらも、とても面白く読んでおりました。
当時はまだ大学生であり、まだ会社員として働くということはなかなかイメージが湧かなかったのですが、実際に働くようになってからは、あの時のあのシチュエーションで言ってたのはまさにこういうことだったのかと今になって実感しますね。私は結果的に転職を繰り返して今の会社で3社目になってしまいましたが…
このシリーズを読んでいて、初めて読んだ時に自分の頭にずっと忘れずに残り続けている部分を引用したいと思います。

これは、7巻で主人公の上司である室見立華が主人公の工兵に語る(!?)場面です。



人生とは選択の連続である。
そんな風に考えていた時期が私にもありました。
・・・てか普通、色々選べるほど選択肢ってないわよね。時間やお金、能力でできることって決まってくるし、無理して背伸びしたところで労多くして実り少なしだから。大抵の場合流れに身を任せてゴールを目指す、与えられた条件下でより効率のよい勝利を追求する。(中略)
そりゃね、奨学金とかバイトとか考えれば選択肢は広がるわよ。ただ普通そこまでしないわよね、成果の割にハードルが高いし、失敗した時のリスクが大きすぎるから。

でも逆に言うと目の前の選択肢を着実にこなしていけば一定の保証はあるってことよね。若い時は「受験なんて」「サラリーマンなんて」と思うけど、最終的には中高大と進んで就職するのが一番勝ち組だったりするもの。(中略)人間1人が自分の信用だけで銀行に認めてもらうって結構大変なのよ。作家とか漫画家とか、ああいう人達って表向きは華やかだけど全然将来の保証ないんだからね。(中略)
ちなみにサラリーマンの生涯年収3億弱っていうけど、これ退職金とか年金とか入ってないから。全部合わせたら更に1億くらい上乗せされるんじゃない?トータル4億、これ仮に自分で商売やってたらどう稼げばいいかイメージ湧く?湧かないでしょ。会社員って意外とすごいのよ。うちみたいなダメ会社の所属でもね。




この部分が、初めて読んだ時から衝撃を受けて、ずっと私の頭から離れませんね。仕事が辛いときには、会社員なんてものはやるものではないとどうしても思ってしまいがちですが、では自営業になったとしたら毎月の給料分を安定的に稼げるのかというとはっきり言ってそれは自分の能力的に無理なわけです。そう考えると、会社員というのは世間で言うほど悪くないし、一面においてはむしろ恵まれているといえるのではないかなとも思えます。なので、今の会社に入ってからも、仕事をする上で辛い時は何度もありましたが、そういう考え方をすることによってうまく乗り切ることができました。たったそれだけでもこの作品に出会えて本当に良かったと思います。この本はIT業界について書かれておりますが、IT業界に限らず、これから社会に出る方には是非読んで欲しい作品ですし、また既に働いている方には共感する部分も大いにあると思うので十分楽しめるのではないかなと思います。

さて、11巻の感想ですが、主人公が管理職になるという内容でしたが、管理職としての視点が描かれていて、勉強になったかなとおもいます。多少は管理職の苦悩というのも理解できたような気がしますね。また巻末の作者あとがきは深いと思いました。どうしてもユーザーからすればメンテナンスコストは極力削りたいというのが本音ですし・・・

次巻を読むのが楽しみです。
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村